ファクタリングとABLを比較!同じ売掛金の利用でもそれぞれの違いがあります
2022.06.29
はじめに
売掛債権を活用した資金調達方法に、ファクタリングとABLがあります。
ABLとはアセット・ベースド・レンディングの頭文字をとった略称で、売掛金のほか、商品在庫や原材料といった流動性の高い資産を担保にお金を借りる方法です。
ファクタリングとABLを比較した場合にどのような違いがあるのか、メリットとデメリットを記載し比較検討のヒントになるよう、こちらではファクタリングとABLの違いを解説していきます。
ファクタリングのメリット・デメリット
ABLと比較した場合のファクタリングのメリットは3つあります。
一つは即日入金が実現可能なこと。
ファクタリング会社によっては、申し込んだその日のうちに入金OKのサービスを提供しているところもあります。申込書類がそろい、審査がスムーズに進めば即日での資金調達が可能です。
二つ目はファクタリング利用の事実を取引先に知られないで済む点です。
2社間ファクタリングなら取引先への通知と承諾が必要なく、ファクタリング会社との取引で完結するので、秘密を守りながら現金調達を行えます。
三つ目のメリットは償還請求権がないこと。売掛金の回収リスクを背負うのはファクタリング会社になるため、もし売掛先の入金が遅れたとしても、また倒産して回収不能となったとしても補てんをする必要はありません。
ファクタリングは流動資産を利用した資金調達で借り入れではないため、帳簿上は売掛金が減り、現金が増えることになります。負債を抱えずに資金調達を行いたい方に最適な方法です。
ファクタリングのデメリットは、売掛金の売却となるのでその額面以上の金額を売却できません。資金調達できる額はイコール売掛金の額となる点に注意が必要です。
また買取時に手数料が引かれます。売掛金の5%から20%程度がレンジで、売掛金の種類やファクタリング会社によって変わります。
またファクタリング会社によっては債権譲渡登記が必要で、それに掛かる費用支払いが発生するほか、その登記によって取引先に発覚する可能性もゼロではありません。
ABLのメリット・デメリット
一方ABLのメリットとデメリットを紹介します。
メリットは売掛金のほか商品在庫など、すぐに現金化できない流動資産を活かして融資が受けられます。不動産や保証人などの担保が用意できず、銀行融資が受けられない場合に利用メリットが大きくなります。
また機械や設備などを担保とした場合、長期資金借り入れが可能になるメリットもあります。
一方でデメリットは、売掛金を担保とした場合は売掛先への通知と承諾が必要なる点です。売掛先に知られたくない方は別の担保を用意しなければなりません。
また債権譲渡登記を行う必要がある点もデメリットの一つです。
そしてこれはファクタリングとは大きく異なるデメリットとして、期日までに回収できない場合には損失を被ってしまう点です。売掛債権の貸し倒れリスクとそれによる損失が、ABLを利用する場合の最大のデメリットです。
両者のポイント比較
ここまでファクタリングとABLの違いについて紹介しました。
ファクタリングとABLを比較した時、どちらが資金調達方法として優れているかと言えば、金銭的なリスクが圧倒的に少ないファクタリングに軍配があがります。資金調達の早さ、審査の柔軟性も考えると、総合的にもファクタリングのほうが利用価値は高くなります。
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