ファクタリングにおける違法業者の見分け方
2022.11.18
はじめに
ファクタリング会社とネットで検索してみると、実にたくさんの会社が検索結果に上がってきます。いろいろな会社がありますので、どのような会社を選べばよいのか、迷ってしまいますね。一目ではその企業が正規のサービスを行っているのか、それとも違法、あるいは違法まがいの営業をしているか区別がつきません。どんなに困っていても、やはり悪徳業者とは取引したくありませんよね。
こちらでは悪徳・違法業者と優良ファクタリング会社の確実な見極め方を解説していきます。
悪徳ファクタリング会社の特徴
悪徳ファクタリング会社とはいったいどのような特徴をもっているのでしょうか。
1.連絡先が携帯電話
固定電話ナシの営業を行っているケースもあります。こういった会社は所在地を記載していない場合も多く、闇金かそれに類似帯違法営業を行う悪徳会社の可能性が極めて高いといえます。仮に固定電話の記載があったとしても、転送サービスの利用も考えられます。折り返しで携帯電話から電話がかかってきたら要注意です。
2.直接会わない
ファクタリング会社は取引相手とその会社は本当に信頼できるのかどうか、債権を持ち逃げしないか、最後に面談をして判断する場合もあります。
そのため面談ナシでOKというほうが珍しく、面談する場合でもファクタリング会社の住所として登録されている所在地ではなく、別の場所を指定してきたら要注意です。所在地を確認でき、そこが私書箱やマンションの一室ではないことを確認しましょう。
3.会社情報が不十分
会社名はともかく、代表者名がない、写真がない、アクセス情報がない、設立年月日の記載がない、資本金の記載がない、事業内容の記載がないなど。ホームページの情報をよく確認してください。得体の知れない会社とは取引すべきではありません。
4.ファクタリングなのに担保や保証人を指定
債権譲渡契約を結ぶファクタリングは、融資における金銭消費貸借契約を結ぶことはありません。つまり契約のための担保や保証人は不要です。担保や、保証人の話がファクタリング会社から出たら、そこは悪徳ファクタリング会社の可能性が大です。
5.手数料が高い
契約直前でいきなり提示されていた手数料を釣り上げる手口が目立ちます、審査費用、登記費用、交通費、印紙代などを加算して手数料を引き上げる可能性もあります。30%を越える手数料を求められたら悪徳ファクタリング会社の可能性が高いです。
6.書類不備
買い取り額に関する見積もり書がない、概算金額のみの提示となっている、後付けで費用項目が追加されているなど、書類に少しでもおかしなところがあれば説明を求めるべきです。もし上記のような悪質なケースに該当する部分があったら、契約は見送ったほうが良いでしょう。
7.契約書がない
契約書を発行しない正規のファクタリング会社はありません。
契約書がない場合、実はそれは高利貸しであるかもしれません。
高利貸しだった場合、証拠を隠ぺいするために契約書を発行しないか、発行しても控えを渡さない可能性があります。契約書の控えをもらった場合でも、その中身がおかしくないか確かめてください。もし不明点があれば質問をしてみましょう。
8.口座名義
取引先から入金があった後にファクタリング会社に振り込みを行う指定口座が、ファクタリング会社と別名義になっていたり、個人口座の場合、悪徳業者とみて間違いありません。
9.ファクタリングを偽装した闇金
ファクタリング会社を偽装した闇金であるかどうか、日本貸金業協会のページで調べることができます。以下をチェックして、名前が載っていたら利用しないようにしましょう。
日本貸金業協会 賃金業相談・紛争解決センター ヤミ金(悪質業者)の検索
https://www.j-fsa.or.jp/personal/bad_contractor/search/
10.期日前の入金を催促する
ファクタリング会社に買取を依頼した売掛債権の支払期日より前に入金を迫ってくることは、正規のファクタリング会社ではまずありえません。
まとめ
ここまで悪徳・違法業者と優良ファクタリング会社の確実な見極め方について紹介しました。
違法業者の見極めは契約前に必ず行うべきです。今回取り上げた悪徳業者の典型的な手口をふまえ、慎重に利用する会社を決めましょう。