ファクタリングのメリット・デメリット
2020.06.22
ファクタリングについて簡単な基礎知識
ファクタリングで押さえておくべきポイントは、自己資金や融資以外の資金調達方法であるという点でしょう。
資金繰りは中小企業の経営者にとっては常に悩み多き問題です。入出金の繰り返しと急な受発注対応、人件費の発生など、目まぐるしい資金の出し入れにより、自分の生活費のことも忘れ、自己資金が底をつきそうになる…。そんな事態は避けたいものですね。
ファクタリングは売掛金の買取による資金調達方法として、近年注目されている取引です。
ファクタリングの効果は以下のようなものがあります。
- 融資よりもスムーズな資金調達ができる
- 担保や保証人も不要で資金調達ができる
- 売掛金の回収リスクがなくなる
- バランスシートがスリムに
このほかにもファクタリングの手数料の支払いに際し、支払手数料を損金に算入し、売掛金と現金との差額を支払手数料として利益を減らし、法人税額を抑えるという「節税」にもつながります。
ではもう少し詳しく説明していきましょう。
ファクタリングのメリット
融資よりもスムーズな資金調達ができる
例えば銀行で融資を受ける場合、書類の提出から審査、そして資金の融資を受けるまでに、通常2週間以上かかります。
一方でファクタリングは最短即日で資金を得られます。事業ですぐに資金が必要になることもたびたびあるかと思いますが、都度融資を受けるわけにはいきませんし、融資では即時入金が実現できるわけでもありません。
担保や保証人も不要で資金調達ができる
ファクタリングは融資ではありませんから、担保や保証人が必要ありません。審査自体も申込人ではなく、売掛金の債務を持つ取引先メインに行われます。
担保や保証人不要であるうえ、ファクタリングの申込人に赤字続きの経営状態が続いている、税金の未納があるなどの場合も、売掛金さえあればファクタリングは利用できます。
売掛金の回収リスクがなくなる
売掛先の企業が債務不履行に陥り、債権が回収できなくなる可能性はゼロではありません。こういった債権回収にかかるリスクも、ファクタリングを利用し、現金化しておくことで回避できるというわけです。ファクタリング利用後に、売掛先が倒産し、ファクタリング会社が売掛金を回収できなくなることもありますが、そう知った場合でもファクタリングで得た資金については返金義務がありません。少し不思議な感じがするかもしれませんが、これもファクタリングの特徴でもあります。
バランスシートがスリムに
貸借対照表がなぜスリムになるかというと、ファクタリングは売掛金の売却であるため、必然的にその残高を減らすことになります。
加えて手元の現金が増え、キャッシュフローが増えると財務上のバランスも良くなっていきます。
またファクタリングで得た資金は融資のように負債にはならず、現金としての形状になるため、今後融資を受ける際に銀行の印象もよくなるおまけもつきます。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングのデメリットは、利用前には必ず認識しておく必要があります。
一つは手数料です。ファクタリングでは融資のように金利は発生しませんが、売掛金を現金化する際に手数料がかかってきてしまうのです。この手数料は売掛金額の1%から30%と契約や会社によって違ってきますが、わずか1%の手数料でも金額が大きくなればなるほど手数料の金額は大きくなってしまいます。
例えば1,000万円の契約であれば、1%の手数料だと10万円、10%だと100万円もの金額になるのです。ファクタリングを利用する際は、まずこの手数料の高さに注意しましょう。
次に、売掛金です。
売掛金の額面以上の取引はできないことと、そもそも売掛金が発生していなければファクタリングの申し込みができない点も無視できないデメリットです。
そして最後3つ目ですが、売掛金の入金があった時点でその額面をそのままファクタリング会社へ入金しなくてはなりません(2社間取引)。ファクタリングは融資ではないので、分割払いはできないのです。
まとめ
ここまでファクタリングの効果とメリット・デメリットについて紹介しました。ファクタリングには融資にはないスピード感がありますが、逆に融資の利点ともいえる分割払いができないこと、手数料が高い部分もデメリットとなります。よく吟味したうえで利用しましょう。
ファクタリングのトライでは、最短即日入金、全国出張対応にてファクタリングを行っています。法人だけでなく個人事業主の方でもお気軽にご相談ください。
また資金繰りのコンサルティングサービス、BtoB紹介でお客様の新規開拓をお手伝いします。