ファクタリングのよくある誤解!正しい理解で有効な資金調達を
2022.08.02
はじめに
ファクタリングを効果的に利用するためには、サービスを正しく理解する必要があります。
ファクタリングは日本では比較的新しい金融系のサービスであるため、いくつか誤解されている部分があります。
そういった「グレー」な部分が明確になれば、安心してファクタリングを利用できるのではないでしょうか。
こちらではファクタリングでありがちな6つの誤解を解説していきます。
6つの誤解その1「利用企業が限定されている」
ありがちな誤解ですが、ベンチャー企業やスタートアップして間もない企業だけが利用できるわけでも、利用しているわけではありません。
より速いペースで成長していくために、手持ちの資金をいかにうまく回していくか、その追求の先にファクタリングがあるわけでもないのです。
利用企業の中には長寿企業もいますし、比較的名の通った中堅企業もあります。
ファクタリングは資金調達スピードが迅速でかつ低コストの方法で、融資の審査方法とも異なるため、自分の会社には関係がないと思われている方も多いですが、実際は新旧問わず多くの企業に活用されています。
6つの誤解その2「銀行とは違う」
ファクタリングを運用する銀行があるため混同しやすいかもしれませんが、基本的に日本にあるファクタリング会社のほとんどが非銀行です。
ファクタリング会社にもいろいろあり、優れた顧客サービスやサポート機能をもつところもあれば、顧客に不利な条件で契約し、囲い込みを行う悪意ある経営を行うところもあります。
信用面では銀行のような安定性を欠くファクタリング会社も存在するため、依頼の際はよく吟味してファクタリング会社を選んでください。
6つの誤解その3「コストが高い」
ファクタリングと言えば高コストをイメージする方がなぜか多いのですが、実際はそうではありません。ファクタリングのコストは手数料として売掛金の額面から割り引かれる金額です。
このコストは融資で言うところの金利になりますが、ファクタリングの場合、手数料が低く設定されていれば金利の支払いよりもずっと低コストで利用が可能です。
ちなみにファクタリングの手数料が30%を超えるとまさに「高コスト」となってしまうため、利用の際は手数料に注目してなるべく低く抑えるようにしましょう。
6つの誤解その4「掛け取引すべてをファクタリング」
ファクタリングには手数料がつきものですから、すべての掛け取引でファクタリングを利用してしまうと、自社の利益が縮小してしまいます。そのため掛け取引のすべてをファクタリングすることは推奨できません
。
ファクタリング会社の中には、掛け取引すべてをファクタリング利用したほうが良いと勧めてくる場合もありますが、これは避けたほうが無難です。また逆にバックオフィスサービスで、取引先の信用調査や回収サポートなどで売掛金の支払いをスムーズする提案を行う会社もあります。こうしたファクタリング会社と出会えれば、資金繰りのよりよいパートナーとしての働きも期待できます。
6つの誤解その5「ファクタリングは資金繰りの最終手段である」
ファクタリングは融資を受けられない場合の最終手段だ、と考えている方もいらっしゃるようですがそれは違います。
資金繰りが苦しい企業だけでなく、事業展開をよりすばやく行うために資金計画を練っている企業にも有効な方法です。いろいろな局面で柔軟に活用できるのがファクタリングの特長でもあります。
6つの誤解その6「長期的に拘束される」
一部のファクタリング会社に見られる傾向ですが、固定料金や解約手数料などをタテに半年から数年間、契約によって拘束するケースがあります。
しかしこれはほんの一部で多くの場合、契約には柔軟性があります。
ファクタリング1回で、一契約が基本で固定料金はもちろん解約手数料もありません。長期間にわたるファクタリング契約が必要であれば、そうしたサービスを提供するファクタリング会社を探すべきですが、そうでない場合は契約で縛られない会社を選択しましょう。
ここまでファクタリングでありがちな6つの誤解について紹介しました。