運転資金調達には国も推奨するファクタリング
2021.11.24
ファクタリングの仕組み
事業資金の調達とファクタリングの関係性について説明します。
ファクタリングは、企業や個人事業主が取引先とのやり取りの中で発生した売掛金を、取引先から入金される前の段階で買い取り、現金化して申込人の口座に入金するサービスです。
このファクタリング、欧米を中心に企業や個人事業主の資金調達方法として一般的に利用されていますが、日本ではまだまだ知名度が低く、融資と同じようなものと考えている方も多いのが特徴です。
ようやく最近になって、ファクタリングは資金不足を解消するための融資に変わる事業資金調達方法として注目されてきました。
国が推奨している資金調達方法
というのもファクタリングは、国が推奨している資金調達方法でもあります。
中小企業、ベンチャー企業を対象にしたある調査の結果、事業規模1億円未満の企業が所有する売掛金はなんと70兆円を超える規模と試算されていて、これは同規模企業がすべて集まった場合の、総資産額である596兆円の16%程度に上るといいます。これは驚きです。
そしてこの売掛金を即時に現金化して事業資金化したり、倒産による債務不履行のリスクをヘッジできたりすれば、よりよい企業活動が実践されるはずである、というわけです。
また日本企業は借入金の依存度が諸外国に比べ高いとされ、この状況の改善も経済産業省は意図していると見られます。
こうした背景から日本政府は、借り入れに依存することのない資金調達方法として売掛債権の利用促進を促しています。
ファクタリングと融資や借金との違い
運転資金不足の解消に、ファクタリングが最適な状況とは、以下のようなシチュエーションです。
- 入金が遅れがちな取引先がある
- 今すぐにまとまった事業資金が必要になってしまった
- 融資を断られた
- 取引先に知られずに資金調達したい
売掛先の入金が2か月、3か月、あるいは半年先というケースもあります。また入金期日を過ぎても一向に入金されず、いつも催促を行うなどの場合、ファクタリングの有効性は高くなるでしょう。
というのも入金が遅くなればなるほど、手元の現金がなくなっていき事業の継続に支障が出ます。仕入れ先の支払い、給与支払いなど先出の資金が多く必要になった場合、すぐに資金が尽きてしまう恐れもあるため、一定割合の売掛金をファクタリングで売却し、現金を保有しておくと安心だからです。
また急な受注や増員が必要となり、資金調達が急務となった際にもファクタリングは非常に効果的です。金融機関に融資では即日の現金化はまず難しいですから、手持ちの売掛金がある場合はファクタリングに申し込んだほうが無難です。
融資を断られた、または融資を断られそうな場合も同様です。
融資のハードルは事業規模や売り上げが重視されるため、事業者によってはかなり高く設定されます。税金滞納などがあっても審査には通りません。
一方でファクタリングの審査は融資の審査とは異なり、自社ではなく売掛債権を持つ取引先の信用力と売掛金の種類の審査を行うのみです。
最後に取引先に資金調達を知られたくない場合ですが、これも2社間でのファクタリングなら可能です。ファクタリングを行っていることを知られたり、通知をしたりしないため、資金繰りが厳しいのでは?取引先として大丈夫なのか?など不要な不安を取引先に与えることがありません。信用不安を招くリスクがない点で、ファクタリングは最適です。
まとめ
ここまで運転資金不足の解消を実現するためのファクタリングの利点について紹介しました。ファクタリングは国が推奨する企業の資金調達方法の一つであり、緊急時の資金繰りサポートに欠かせないものだということがご理解いただけたのではないでしょうか。
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