3社間ファクタリングのメリット・デメリット
2020.06.19
3社間ファクタリングの仕組み
ファクタリング契約に関わる方式の一つ、3社間ファクタリングの仕組みについて説明します。
3社間ファクタリングは、ファクタリング会社、申込人、申込人の取引先企業の3社間で行われる契約形態です。
3社間取引の場合、申込人の取引先つまり売掛先に対し、ファクタリング会社から債権が譲渡されたことを知らせる債権譲渡通知を行います。売掛金の支払先が申込人からファクタリング会社へ変わる点に対し、債務者からの承諾が得られれば3社間取引によるファクタリングが実現します。
また債権譲渡通知とともに、第三者への対抗要件となる債権譲渡登記が必要になる場合があります。
3社間ファクタリングのメリット
3社間ファクタリングは2社間ファクタリングに比べ、どのようなメリットとデメリットがあるでしょうか。
3社間ファクタリングのメリットは、2社間取引に比べて手数料が格段に安くなる点です。2社間取引の場合、手数料は10%から30%の間がほとんどですが、3社間取引では1%から10%程度と2分の1以下に抑えられます。
もう一つのメリットとして、売掛金の回収義務がなくなる点があります。2社間取引では、取引先の入金先は申込人のままで、場合によっては回収業務委託契約をファクタリング会社と結びますが、3社間取引ではファクタリング会社に変わります。そのため回収義務がなく、また売掛金の管理も行う必要がなくなるので、本業に集中できるメリットがあります。
3社間ファクタリングのデメリット
対して3社間ファクタリングのデメリットは、ファクタリングの申し込みから入金までの時間が長くなる点です。
長くなる理由は、取引先の信用調査に加え、債権譲渡に関する同意を得るための時間が発生するからです。通常ファクタリング会社の社員が取引先へ出向き、説明と承諾書への署名・捺印をしてもらうことになるため、必然的に時間がかかるというわけです。
このため状況にもよりますがおおむね2週間以上、場合によっては1か月程度の時間がかかります。
もう一つのデメリットは、取引先との関係です。
取引先にファクタリングの利用が知られることで、信用不安などネガティブなイメージの定着と、取引の見直しによる発注控えなどが起きてもおかしくはありません。一時的な資金調達による経営状態の良化が実現できても、長期的な視野で考えたときに重要な顧客を失うリスクがある点は、ファクタリングのデメリットとして認識しておくべきではないでしょうか。
まとめ
ここまで3社間ファクタリングについて紹介しました。
3社間ファクタリングのメリットは手数料が安くなる点と、売掛金の回収義務がなくなる点です。一方で即時の入金を希望している方には最適な方法ではないため、メリットとデメリットを踏まえたうえで、利用してください。
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