医療報酬買取ファクタリングと資金調達
2021.10.08
はじめに
ファクタリングが利用できる売掛債権の一つに医療報酬買取があります。
レセプト買取とも呼ばれるファクタリングですが、このレセプト買取はとりわけ歯科医の資金調達方法として重宝されています。
というのも、レセプトを買い取るファクタリングは、低リスクかつ現金調達までのスピードが早いためです。
人口の減少とともに歯科医の過多が起き、倒産する歯科医が増えている今、歯科医院においても経営リスクと向き合いながら、リスクの少ない資金繰りを行っていく必要があります。
こちらでは歯科医の資金調達におけるレセプト買取ファクタリングの有効性を解説していきます。
歯科医の経営・資金課題
医療機関、歯科医などの場合、診療からレセプト請求、そして入金までのタイムラグがあります。翌々月の20日から21日頃となり、少なくとも50日後の入金となるわけですが、その間にも家賃や電気代、設備関連費用、給与支払いなどで現金が出ていくため、常に手元に運転資金を用意しておかなければなりません。これは開業後すぐから医院経営が波に乗るまで続きますので、事業資金をしっかりと管理する必要があります。とりわけ歯科医の場合、医療機器のリース費用も経費としてかなり大きな金額となりますから、資金繰りが悪化しないように注意なければなりません。
また、レセプト請求から実際に入金されたときにも予想外の状況に陥るケースがあります。それは査定や差し戻しによる収入減です。こうした減額が大きくあてにしていた入金が少なくなってしまった場合、資金繰りが悪化する可能性があります。こうした状況でのつなぎ資金の調達として、融資を考える方も多いでしょう。しかし開業前に設備投資目的などで銀行などから借り入れをしており、追加融資が受けられない場合もあります。
このように歯科医の資金繰りには、悪化要因が多いのが特徴です。
歯科医の資金調達
歯科医もほかの事業者と同様に、その資金調達方法はさまざまです。
銀行や信用金庫などの事業者向けローンは有力な方法の一つですが、つなぎ融資を受けるとなると先ほども記述したような設備投資による先行投資で融資を受けているケースや、開業から間もない歯科医院の場合は経営実績に乏しいため、審査に通りにくい面があります。
開業間もない歯科医で銀行融資が受けられない場合は、日本政策金融公庫の新創業融資制度を利用することもできます。
開業前もしくは開業間もない事業者に対する融資制度で、無担保・無保証人で最高3000万円(運転資金は1500万円)の借り入れができます。申し込みが受理されれば1週間程度で融資が受けられるスピード感もあるため、おすすめです。
歯科医とファクタリング
レセプトを利用したファクタリングが可能なファクタリング会社もあります。
これは銀行融資や公的機関の融資が受けられなかった場合の資金調達方法として十分に検討に値する方法です。
診療報酬ファクタリングを利用すれば、通常2か月程度かかる入金までのタイムラグを、即日から3日程度以内に縮めることも可能です。
通常ファクタリングとは売掛債権をファクタリング会社が買取、それによって現金化するものですが、医療報酬も買取対象とするものを診療報酬ファクタリングと呼びます。
診療報酬ファクタリングは、融資とは違い借り入れよりも低リスクで、すばやく資金調達ができる手段として非常に有効です。
まとめ
ここまで歯科医の資金調達におけるレセプト買取ファクタリングの有効性について紹介しました。
レセプトの買取りになるため、その際の手数料というマイナス面はあるものの、通常よりも入金がかなり早く、資金繰りをスムーズにするというプラス面があります。診療報酬ファクタリングを利用する際は、これらメリットとデメリットをよく吟味して、いつ利用するかタイミングを決めていくとよいでしょう。
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