ファクタリングの仕組みと実際の入金・手数料を検証!
2021.04.19
はじめに
ファクタリングは企業が持っている売掛金をファクタリング会社に売却し、手数料を除く金額を入金してもらうというサービスです。
ざっくりというとこのような形の取引ですが、より詳しく理解すれば資金調達などの用途に最適な方法ということがわかるかと思います。
負債を抱えずに資金調達が叶えば、事業の運営にもプラスに働くはずです。
そこでこちらではファクタリング取引の仕組みとお金の流れを解説していきます。
ファクタリングの仕組み
ファクタリングは商取引上で得た売掛金をファクタリング会社へ売却し、その対価として現金を受け取る取引です。
取引先に対して設定している入金期限よりも前に売上を現金化できる仕組みで、すぐに現金が必要な時に活用したい現金調達方法の一つです。
ファクタリングを利用すれば、売掛金を入金期限前に現金化できますが、このことで経費の支払いや設備投資、あるいは従業員の給料などさまざまな用途に活用できるため、事業拡大や資金繰りの円滑化に役立ちます。
ファクタリングの入金額を事例で示すと以下のようになります。
例1.
売掛金が100万円、ファクタリング手数料率が10%の場合
入金額は
100万円×10%=10万円(手数料)
100万円-10万円=90万円
ファクタリングを利用する場合、借り入れではないため帳簿上の負債は0円です。
ファクタリング利用で売掛金が0円となり、
支払手数料を計上し、差し引いた金額が現金計上されます。
貸方に現金90万円、支払手数料10万円
二社間・三社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社との2社間で債権譲渡取引を行う形です。2社間ファクタリングでは取引先に対してファクタリングを利用する通知が行くわけではありませんから、売掛先にその事実を知られることなく取引ができます。
2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比べるとその手数料率は高く、おおむね15%から30%程度となります。この手数料はファクタリング会社にとって、その取引におけるリスクが高いと判断した場合は高くなりますが、逆にリスクが低いと判断した場合は手数料率は低めに設定されます。
2社間での取引の場合、ファクタリング会社が売掛先となる事業者へ直接回収できない=リスクが高い=ため、手数料が高くなります。
3社間ファクタリングは、取引先に対してファクタリングの通知と承諾を取り付ける必要があり、ファクタリング自体の難度があがります。申し込みから審査、契約、入金までのスピードも2社間ファクタリングと比べると長いというデメリットがあります。
しかしファクタリング会社が取引先から直接入金を受けられる点など、ファクタリング会社の回収リスクが低くなるため手数料率は低くなります。
ファクタリングと手数料
ファクタリングに掛かる費用として、手数料があります。
売掛金の額面に対して手数料率と呼ばれる割合を掛け、額面から引いた金額が入金額となります。この手数料率は現金化できる金額を大きく左右します。
例えば同じ100万円の売掛金をファクタリングしたとします。
10%の手数料率だと10万円を差し引いた90万円が現金として入金されますが、手数料率が30%だと、30万円を引いた70万円しか現金化できません。
ファクタリングを利用する際は、この手数料率に注意して利用する必要があります。
ちなみにファクタリング会社によっては複数回、ファクタリングサービスを利用することで手数料率を下げてくれる会社もあります。
15%が10%になるだけでも大きな違いですから、ファクタリング会社を利用する際はそうしたサービスがあるか確認しても良いかもしれません。
ファクタリングと借入との違い
ファクタリングは融資とは違います。融資は負債を増やして現金を調達する方法ですが、ファクタリングは自分の資産を売却して現金を調達します。そのため負債は増えません。
ファクタリングと融資ではその審査の仕方も審査対象も違います。
ファクタリングの審査は、取引先の信用力と売掛金の種類です。
融資の審査は借り手の審査を行うため、信用情報機関への照会が行われるうえ、経営状態や税金の滞納がないかなども審査対象になります。
ファクタリングと融資は現金調達という目的の面では同じですが、その取引内容や審査方法がまったく異なる取引です。
トライのファクタリング
ここまでファクタリング取引の仕組みとお金の流れについて紹介しました。
ファクタリングのトライでは、最短即日入金、全国出張対応にてファクタリングを行っています。法人、個人事業主の方もお気軽にご相談ください。
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