手数料?スピード?ファクタリング会社の賢い選び方!
2021.08.24
はじめに
ファクタリング会社を選ぶ際、どのような観点から選んでいけばよいのでしょうか。
こちらではファクタリング会社を見分けるポイントを8つの項目ごとに解説していきます。
1.ファクタリングの種類
ファクタリングには利用者とファクタリング会社の2社間で行うものと、これらに売掛先の企業を加えた3社間で契約を行うものがあります。
2社間ファクタリングでは取引先に売掛金を売却する通知や承諾を得る必要がありませんが、3社間ファクタリングでは両方行う必要があります。
取引先に秘密にしたい場合は2社間ファクタリングが好ましいのですが、その分手数料が高くなる点には注意が必要です。3社間ファクタリングの場合は逆にファクタリング会社の回収リスクが低いため、手数料は低くなります。
2.買い取り可能額
ファクタリング会社ごとに売掛金の買取可能額の下限と上限を設けています。下は10万円からという場合もあれば50万円からという場合もあり、上は1000万円まで、あるいは1億円以上の買取りも可能とするケースもあります。売掛金の額面で選ぶと良いでしょう。
3.償還請求権の有無
売掛先の入金が万が一なかった場合に、償還請求権ありの契約だとファクタリング会社に対してその補てんを行う必要があります。つまり買い取り額を支払わなくてはなりません。
償還請求権なしの契約の場合、入金がなくても補てんする必要はないため低リスクです。
4.ファクタリング手数料
ファクタリング手数料も会社によってまちまちです。2社間ファクタリングでは10%から30%の間、3社間ファクタリングでは1%から9%の間が相場です。2社間ファクタリングでは初めての契約や、売掛債権の額面が低い、売掛先の貸し倒れリスクがある、あるいは債権譲渡登記を行っていない場合、手数料が高くなる傾向にあります。
5.入金の早さ
2社間ファクタリングでは最短申し込み当日から3日間程度が比較的早い入金スピードです。3社間ファクタリングでは売掛先を交えた書面のやり取りが行われることもあり2週間程度が最短です。
6.債権譲渡登記の有無
売掛金を持ち逃げしたり、二重譲渡を禁止するために債権譲渡登記を行うことがあります。この登記を行うと手数料の発生や登記簿を取引先にみられる可能性もゼロではありません。債権譲渡登記なしでの取引が可能なファクタリング会社もあります。
7.バックオフィスサービスの有無
経理サービスや資金繰りアドバイスなどのコンサルティングサービスを行うファクタリング会社もあります。
プラスアルファのサービスですが、慢性的な資金繰りに悩んでいる方はこうしたサービスを活用するのがおすすめです。
8.取引方法
ファクタリングは債権譲渡にあたるサービスで融資とは違い、金利が発生しません。しかしファクタリングを装った会社やヤミ金は、ファクタリングと言いつつ債権を担保として融資契約を結ばせるケースがあります。ファクタリングはABL等とは違うことを理解して取引を行いましょう。
債権を担保に入れた融資の場合、金利が発生します。無用なトラブルを避けるため正規のファクタリング会社との契約を行いましょう。